ミステリー好きとして、「このミステリーがすごい!」大賞は外せません。
ミステリーと聞くと、サスペンスとどう違うのかという話がありますが、
ミステリーは読者も犯人が分からない物語展開で、主人公と一緒に犯人を捜していくもの
一方、サスペンスは読者は犯人を知っていて、主人公がどのように追い詰めるのか楽しむもの
名探偵コナンがミステリーで、金田一少年の事件簿がサスペンスですね。
本日は、2018年度の「このミステリーがすごい!」大賞を受賞した作品を紹介します。
タイトル:屍人荘の殺人
著者:今村昌弘
神紅大学ミステリ愛好会会長であり『名探偵』の明智恭介とその助手、葉村譲は、同じ大学に通う探偵少女、剣崎比留子とともに曰くつきの映画研究部の夏合宿に参加することに。合宿初日の夜、彼らは想像だにしなかった事態に遭遇し、宿泊先の紫湛荘に立て籠りを余儀なくされる。全員が死ぬか生きるかの極限状況のもと、映研の一人が密室で惨殺死体となって発見されるが、それは連続殺人の幕開けに過ぎなかった。――たった一時間半で世界は一変した。究極の絶望の淵で、探偵たちは生き残り謎を解き明かせるのか?! 予測不可能な奇想と破格の謎解きが見事に融合する、第27回鮎川哲也賞受賞作。
出典:Amazon
評価:★★★☆☆
レビュー:
大学生の合宿で起きた事件を解決していく大学生の物語。
王道のミステリーではないと言う印象を持ちました。
何をもって王道と言うのかですが、犯人がいる、動機がある、犯行や推理の流れに無理がない、でしょうか。
本作は、私の中での王道ミステリーとは違う進展をしていきます。
その進展についていけると面白いミステリーなんだと思いますが、私はダメでした。
話の流れや展開、筋の通った推理は面白いだけに残念に思いながら読み進める結果となりました。ネタバレをしないレビューを目指しているため、どの点が私にはまらなかったかということは具体的に言えませんが、タイトルから想像できるかと思います。
私はどちらかと言うと早く小説を読み終わりたいタイプですので、宿泊先の部屋割りの画像を載せてもらってもなかなか把握しきる前に読み終わってしまうことが多々あります。
ミステリーはこうした読者も推理すれば答えに辿り着くような話の展開をしている必要があると思います。本作もその点は上手に作りこまれていて楽しめました。
ミステリー好きの方は既に読んでいると思うほど有名な本ですが、「え?この展開でこんなミステリー作品になるの?」と体験してみたい方、おすすめです。
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