日本語について考え直すブログ

日本語の面白さを再発見。一緒に頭をひねりましょう!

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2023-08-01から1ヶ月間の記事一覧

80分の記憶『博士の愛した数式』小川洋子、感想レビュー

自分の記憶で最も古いものはなんでしょうか。 私は幼少期にデパート屋上のミニ遊園地でクレーンゲームをした記憶です。そのデパート地下で買い物している母親を探し、100円をもらい屋上に上がり、クレーンゲームを失敗しては母親の下に向かうことを繰り返し…

1週間の死神審査『死神の精度』伊坂幸太郎、感想レビュー

霊的なものを信じるかと聞かれると 「信じたくない」 という答えにならない答えを出してしまいますが、死神は有りうると思ってしまいます。 ドッペルゲンガーと呼ばれる自分とそっくりな人が存在していて、自分のドッペルゲンガーと会うと死んでしまうという…

夏のホラー小説『リアル鬼ごっこ』山田悠介、感想レビュー

夏も後半戦に入りました。 暦の上では秋に入っていますが、これからは残暑と戦う後半戦です。 将来的に日本は四季じゃなく、二季になるというニュースが話題になっていましたが、今年は確かに春が短かったかもしれません。このままでは、秋が短くすぐ寒い冬…

東野圭吾作品No.1『赤い指』東野圭吾、感想レビュー

ミステリー好きとして東野圭吾作品を挙げると「浅い」と言われがちなほど世の中に浸透している作家。 昔、明石家さんまの芸名が「さんま」になった理由として、師匠から「さんまと聞いて、魚じゃなくお前が連想されるくらい有名になれ」というがあると嘘か誠…

斉藤和義コラボ作品『アイネクライネナハトムジーク』伊坂幸太郎、感想レビュー

映画の主題歌というと、エンディングに流れるのでエンディングを観ずに帰る人にとってはそこまで重要ではないかもしれません。私は、そこまでエンディングソングを気にする質ではないんですが、映画のために作られた曲は何となく心に残ります。 昔のアニメソ…

連休初日に読みたい『告白』湊かなえ、感想ビュー

山の日から始まる連休に入りました。台風の影響があるとかないとかで遠出はあまりできないかもしれません。と言っても、遠出する予定もありませんが。 読書をするときに、隙間時間に読んでしまおうタイプと、がっつり時間を取って一気に読んでしまおうタイプ…

初めて泣いた小説『ナミヤ雑貨店の奇蹟』東野圭吾、感想レビュー

普段はkindleで電子書籍を読んでいる私が、本屋で本を購入するタイミングというものがあります。 それは、東野圭吾の新刊が出た時です。 東野圭吾さんは書店を守りたいということから電子書籍化をNGとしていました。そのため、海外で生活している時にどうし…

推し活をリアルに描いた芥川賞受賞作品『推し、燃ゆ』宇佐美りん、感想レビュー

ファンクラブに入るほど誰かを「推し」たことはありません。私は何かに情熱を注げる人を尊敬しますし、憧れます。何でもいいので、他人よりも語れるものを持っている人の目というのはいつも輝いているように思います。 私の場合は、お笑いがそれにあたるのか…

映画ブラット・トレイン原作『マリアビートル』伊坂幸太郎、感想レビュー

洋画か邦画かと言われると、圧倒的に邦画を観ます。洋画はどうも感情移入が難しく、字幕を読んでいるとストーリーは頭に入ってきますが映像が頭に入ってこないからです。また、顔の判別も付きづらく、「最終的に犯人はこいつだった」というようなどんでん返…

他殺か自殺か中学生による学校内裁判『ソロモンの偽証』宮部みゆき、感想レビュー

皆さんは裁判に参加した経験はありますか。 私はありません。 実際の裁判の様子は撮影が禁止だそうで、法廷画家と呼ばれる職種が生まれたのもその影響のようです。 最近、逆転裁判と言う弁護士が裁判で争って無罪を勝ち取るというテーマのゲームを、実際の弁…

安くておすすめのオンライン英会話

今、オンライン英会話が熱い 2020年のコロナ禍以降、「オンライン授業」という言葉が一般的に使われるようになりました。それ以前は自宅で英語を勉強すると言ったら専用の機器が必要だったり、初期費用がとにかく必要なものが普通でした。 最近は自宅に居な…

緩い自己啓発本『夢をかなえるゾウ』水野敬也、感想レビュー

久しぶりに自己啓発本を手に取りました。落ち込むことがあったり、何か変えたいと考えるときに自己啓発本が目に入ります。今回は夏の途中ですのでまだ良いですが、寒い冬などに落ち込むと手が付けられません。 今回は、例のごとくkindle unlimitedで追加料金…

人に勧める映画No.1、小説『カラスの親指』道尾秀介、感想レビュー

たびたび私の中で話題になるのが、「映画を先に見るか、小説を先に読むか」問題。 ハリーポッターは映画を先に見てから原作を読むようになったので、登場人物が頭の中で完成してしまい、なかなか自分で想像することができませんでした。 このことにショック…

警察学校が舞台『教場』長岡弘樹、感想レビュー

警察をテーマにした小説、漫画、ドラマ、映画は多々あります。その中でもやはり一番多いのは刑事もの。殺人事件を扱う課の物語です。 以前、そうした殺人事件を追う刑事ばかりがテーマになっていない、地域の警察を主人公にした漫画を紹介しました。 toshito…