日本語について考え直すブログ

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『星の王子さま』サンテグジュペリ、レビュー

タイトル:星の王子さま

著者:サンテグジュペリ

出典:Amazon

概要:

葉祥明のハートフルな絵とスピリチュアルな新訳(浅岡夢二:訳)で生まれ変わった「星の王子さま」。
不朽の名作に新たな魂が吹き込まれました。

出典:Amazon

 

 

 

 

評価:★★★★☆

 

レビュー:

名作と言われつつ、読まず嫌いをしていた作品です。読まず嫌いの理由はこれと言ってありませんでしたが、なんとなく洋書を避けていたのかも知れません。洋書の場合、文化の違いから感じるところも違うというバイアスがありました。

 

そんな時に、kindle unlimitedで0円となっていたので「たまにはこういったジャンルの本も読んでみるか」と思ったのが始まりです。 

 

 

童話仕立てで、啓発的な話をオブラートに包んでいるという印象を受けました。「こころで見なくちゃ、ほんとうのことは分からない」という基本的なテーマがあり、ぼんやり読んでいたら「ほんわかした童話だな」で終わってしまいそうになります。

 

死んでしまったら、それは入れ物であって、きみはここにはもういない」「好きになっているのは、入れ物ではなく、その中にある目に見えないもの」という場面は少し琴線に触れました。

 

人との付き合いで、表面というものは必要が無く、それに惑わされずに内面だけをしっかり見なければいけない、という表現は啓発本ばかりではなく日常的に見かける言葉ですね。

これくらい短い童話であればあっさり読めて良い本だなと思いました。

 

総合評価:

総合評価は内容と読みやすさは高いと感じました。しかし、どこか読んだ人に感じさせたい表現がありました。これは翻訳家にもよるかも知れませんが、物語の中に読者に向けた発言というように取れるものがあると違和感を持ちます。

メッセージ性が強いと言われがちですが、急に説教じみた内容を入れてくる本は苦手です。本作にそこまで強いメッセージ性を受けることはありませんでしたが、どこか説教っぽい表現があったのが気になりました

色々な翻訳版があるみたいですので、違ったものも読んでみたいと思います。