タイトル: 『教養として学んでおきたい仏教』
著者: 島田 裕巳
概要:
仏教について学ぶ。
それが、この本の目的です。「宗教、とくに仏教について学んでおく必要があるのではないか」
多くの日本人は、年齢を重ねることで、そのように考えるようになります。では、仏教についてどのように学んでいけばいいのでしょうか。
この本では、仏教を学びたいと考えている人たちに、宗教学者の島田裕巳先生に、どう学んでいけばいいのかを解説していただきました。
仏教の世界は広大であるため、その全貌を伝えることは難しいのですが。
仏教が宗教の一つとしてどういった特徴を持っているのか、理解しておかなければならないことは何か、そこから解説します。出典:Amazon
評価:
★★★☆☆
レビュー:
ブッダ関連の本をいくつか読み始めて、ブッダに興味を持ち始めました。そこで、kindle unlimitedで0円で読めたため、この本を手に取りました。
0円で読めるときは解説も何も見ないまま購入するので、開いてびっくりすることが良くあります。
この本はブッダの本というつもりで読み始めましたが、仏教についての本でした。しかし、ブッダと言う人がどういう人か、どういった生い立ちかを別の書籍で学んだ経験のある人にとっては面白く読める内容でした。
キリスト教やイスラム教と比較したり、中国の土着宗教や日本の神道と仏教がどのように混ざり合って広まったかも分かりやすく説明されていました。
1点悲しかったのが「ブッダは架空の人物である」とやや強めに書かれていたところです。「サンタクロースはいない」と突きつけられるような悲しさ。聖徳太子もそんなことが囁かれている昨今、研究次第では「いない」と結論付けられてしまう日が来るのかもしれませんね。「皆さんの心の中にいるのです」的な。
総合評価:
と言うことで、ブッダ好きが読む本ではありませんでしたが、とりあえず仏教ってどんなもの?と思う人が読んでみる入門書としておすすめできるかなと思いました。
タイトルに「教養として学んでおきたい」と有るように、何も仏教徒になりたいとかそういった宗教的な話ではなく、「知っておいた方が良い」程度の気持ちで本を開いてみると良いかもしれません。