漫画の構成には、それぞれの話が繋がり物語を進める長編物、1話の中で物語が完結する1話完結物などなどがあります。
ミステリに限って言えば、毎話事件が発生して解決するまでを1話に収めるタイプと大きな事件があり、それを追って最後に事件を解決する長編があります。
1話完結の方が途中から参加しやすいですが、長編のような没入感やハラハラドキドキ、次はどうなるのかと言うワクワク感などに負けてしまうかもしれません。
そうした数ある構成の中から今日は漫画の祖とも言われる4コマ漫画を紹介します。
タイトル:月刊少女野崎くん
著者:椿いづみ
無骨な男子高校生「野崎梅太郎」。彼に恋をした女子高生「佐倉千代」は勇気を振り絞って告白するものの、何故か恋人ではなく少女漫画家のアシスタントになったのでした…。男子高校生でありながら人気少女漫画家でもある野崎くんの日常を描く、少女漫画家男子コメディー!!
出典:Amazon
評価:★★★★☆
レビュー:
高校生にして月刊誌に連載をしている漫画家の主人公と、その漫画のファンでありかつ主人公が好きなクラスメートとのドタバタコメディ。
主人公は寡黙な大男でありながら、連載漫画は少女漫画です。クラスメートは少女漫画大好きっ子。主人公に恋心を抱きながら接近しますが、主人公は勘違いから恋愛対象と見ない、というよくあるストーリーです。
設定だけ見るとそれぞれよくありそうなものなんですが、全てが絡まると聞いたことのない設定になっていて面白いです。
ギャグマンガというような激しいギャグはなく、シチュエーションと勘違い加減で笑いにもっていくタイプですので、読みやすく、微笑むことがたたある漫画です。
漫画家が漫画家をテーマに描くというと、メタ漫画のように思えますが、そうした漫画家あるあるも上手く盛り込み「そうなんだ」という感想も生まれてきます。
4コマ漫画に抵抗がある方でも入りやすい漫画と思います。また、4コマ漫画ですので、本当の隙間時間に読めます。
長編漫画に疲れてしまった方にお勧めです。
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